生活の洋風化にともない、私たちの住環境は大きく変化してきました。昔の日本の住まいに比べ、最近の戸建住宅やマンションは気密性や断熱性にすぐれています。また、エアコンなども広く普及し、四季を通じて快適に過ごせるようになりました。

しかし、こうした環境を快適に感じているのは、私たち人間だけではありません。ダニやカビにとっても、密閉度の高い家は繁殖に好都合の環境となっているのです。

たとえば、部屋の温度が25～30℃、湿度が60～80％のとき、ダニは増え続けます。

ハウスダストは、繊維くず、人や動物の毛やフケ、カビ、細菌、ダニやその糞や死骸などのことです。その中でも、カビとダニはアレルギーの原因となりやすいものす。

カビは無数の胞子を空中に放出しています。中には、人にとって有害な種類 があり、アレルギーの原因となる物も多くあります。ダニには、人を刺すイエダニやツメダニなどといった種類がありますが、近年問題になっているのは、布団や畳、カーペットに多く繁殖するチリダニの仲間、コナヒョウダニ、ヤケヒョウダニで屋内の発生率の80％以上も占めます。これらは、人の肌を刺す力はありませんが、その死骸や糞が室内に浮遊することで、人の呼吸器から侵入し気管支に害を及ぼします。小児喘息の約70％はダニが原因です。また、アレルギー性鼻炎やアトピー性皮膚炎の原因にもなっています。

往来の掃除機は紙や布製のフィルターを使用しているため、吸い込んだ空気を通過させる細かな目が開いています。その目より小さなダストは室内にまき散らされ、大きなダストはフィルター内部に捕集されます。ダストが増えれば増えるほど、目詰まりを起こし吸引力が低下します。また、循環型掃除機は、排気がパイプを通してノズルより吸気するので、パイプが目詰まりを起こしやすくなり吸引力が低下します。レインボーは、チリやホコリを含んだ空気を吸引し、水中を通し、撹拌し、清浄な空気だけを排気します。水フィルターは、布や紙のような目詰まりをなくし一定の強力な吸引力が維持できます。

また、水フィルターを使用することで、不経済はフィルターの交換が不要です。

一般掃除機との比較

一般掃除機のフィルターを想定して、布を挟んでみます。人間のノドを想定させた湿った布をセットし、排気の汚れを比べると、一般掃除機がホコリを撒き散らしていることが確認できます。